【liner notes】
1.illusion  作詞/作曲:佐々木收
これはアルバム"SCRIPT IS HERE"の曲選考会の時に持っていった曲です。アルバムのバランスを考え当時はずしてしまったけれど、今こうして聴いてみると、曲の持つインパクトが損なわれることなく、より斬新なサウンドに仕上がっていると思います。最初は生ドラムで押し切るファンクにしようと思っていたのだけれど、それじゃ当たり前だと考え直して打ち込みドラムと生ドラムが交互に競演しあうようなアレンジにしました。(まるで今回のアルバムタイトルみたい)サビのかけ声は歌ってくれる友達が見つからなかった(10人必要だった)ので、自分の声を10回オーバーダビングしてます。コーラスを入れると自分の声だけでも18トラックも使っているゴージャスなファンクナンバーです。ドラムは濱田氏。ベースは渡邊君。その他は自分で演奏しました。

2.ゆくべき場所 作詞/作曲:渡邊崇尉
今回のアルバムタイトル"Nature or Man-made"の"Nature"を「ナマ」、"Man-made"を「打ち込み」とするならば、かなり"Nature"よりな一曲です。イントロのカウベルは林アニのアイデアです。レコーディング中に新しいアイデアが飛び出した時、外部ミュージシャンを迎えてのレコーディングの楽しさを感じる事が出来ます。ギターをプレイしてくれたのは久しぶりの登場、関ユージ君です。

3.冷めたスープ 作詞/作曲:佐々木收
知人の紹介である女の子にR&B風の曲を2曲作ったんですけど、その時採用されなかった方の曲。当初の曲だとR&B色が強すぎてSCRIPTっぽくなかったので、A,Bメロを作り直しました。試行錯誤の末できたメロディは思いのほか色っぽくて照れてしまうほどでした。いっそインストロメンタルにしてガットギターでリードをとるのはどうだろう。などと考えてもみましたが、名曲喫茶でかかるような上品な曲でもないので、仕方なく歌詞を書きました。(しめきりに追われさじを投げる寸前でした。)どういう詞をつけようか悩みましたが、ただのラブソングじゃつまらないので、退廃的なラブソングを書きました。

4.X'mas time 作詞/作曲:佐々木收
自分の今まで作ってきた曲の中では初めてのクリスマスらしいクリスマスソング。タイトルもそのままひねらずにクリスマスタイム。歌詞もあまり奇を衒わず、あくまでシンプルに表現することを心掛けました。ドラムは濱田氏、ギターは秋山氏を迎えてのセッション。音数もできるだけ削ってポップな曲に仕上げました。「間奏のギターソロなんだけど"Just made love"(MOONCHILDのアルバム"tambourine"の収録曲)みたいなイメージ。」と言っただけで、「OK」とあっさりやってのける秋山氏のアドリブプレイもこの曲にいっそうの華やかさを添えていると思います。ちなみに歌詞の中に出てくるトム・クルーズは映画「カクテル」や「ザ・エージェント」の中の彼をイメージしました。

5.route 45 作詞/作曲:渡邊崇尉
2年程前に作った曲です。伝えられなかった想いを胸に彼女の住む街までバイクを走らせる、そんな夏の終わりの1ページを歌詞として描いてみました。僕もバイクに乗ります。でもこんなロマンチックな想い出は当然あるわけがありません。ちなみに曲タイトルはオサム君が地図を片手に考えてくれました。"route45"は実在する国道なんです。

6.ハッピーデイズ 作詞/作曲:渡邊崇尉
タイトルの爽やかさとは裏腹に怪しい雰囲気を持ったファンクナンバー。大地震の噂にまんまと踊らされてしまった自分の悲しい実体験をヒントに歌詞を書きました。ちなみに歌詞が仕上がったのはジャケット最終入稿日の前日でした。重厚なサックスを聴かせてくれるのは松本"まっちゃん"ひろし。楽しいレコーディングでした。

7.彼氏のガールフレンド 彼女のボーイフレンド 作詞/作曲:佐々木收
これはアルバム"Body Language"の曲選考会の時に持っていった曲です。当時街行く若者たちを観察していたら、電車の中でも、ショッピングの最中も、挙げ句の果てにデート中カフェで向き合いながらも、お互い会話もなくもくもくと携帯でそれぞれ別の人とメールしてる...そんなカップルがあまりにも目について「これは異常だ」と思い、それだけでこんな曲をつくってしまいました。ベースとギター以外は打ち込みなんですが、ドラムのサンプル音源はなんと"Inspiration"や"サイレン"のドラムを叩いてくれた、あの山下さんなのです。それから渡邊君がピックでベースを弾いている(1曲まるまる弾いている)曲はこれが初めて(普段は指弾きなのでこれは大変珍しいケース)なので必聴です。

8.一晩中でもかまわない 作詞/作曲:佐々木收
これは"illusion"と同時期につくった曲です。自分がずっとやりたかったロックピアノ炸裂なナンバー。19才の時リトル・リチャードのピアノを毎日練習した甲斐がありました。ぱっと聴きセッションぽいサウンドなんですけど、この曲は何パターンかの生ドラムループを張り付けることによって構成されていて、あとはひとつひとつの楽器をオーバーダビングするというレコーディング手法をとりました。ここでのハンドクラップ(手拍子)もやはり引き受けてくれる友達が見つからなかった(10人必要だった)ので、自分で10人分叩いています。渡邊君のソウルフルなベースを除いてはほとんど宅録デモテープ状態なのに、なんだかとてもセッションぽく仕上がっていて個人的に気にいっています。

9.スナップショット・ランデブー 作詞/作曲:佐々木收
これは96年に提供用に作った曲です。結局誰にも採用してもらえなかったんですけど。今思えばこの曲が"アネモネ"(MOONCHILDのアルバム"MY LITTLE RED BOOK"の収録曲)に発展したんじゃないかと思っています。最近たまたま手にした、ジェーン・バーキンのベストのジャケット写真からインスピレーションを得て、歌詞を書き上げました。タイトルがスナップショットなので(僕には曲タイトルを決めてから詞を行き当たりばったりで書き出す悪い癖があるんです。)サビでは僕自身生唾を飲み込んでしまう程ぐっとくる瞬間の女の子のイメージをたたみかけました。が、ひょっとしてぐっときてるのは自分だけかもしれません。ドラムは濱田氏、ワウギターは秋山氏、ベースは渡邊君、アコギその他は僕がプレイしています。

10.so far away 作詞/作曲:佐々木收
いつ作ったのか忘れてしまったけれど、比較的最近つくった曲です。SCRIPTの楽曲の中では珍しいしっとりとしたロックバラード。等身大の自分が出せたらいいなと思って歌詞を書きました。ドラムは濱田氏、ギターは秋山氏を迎えてのセッション。自分で弾いたギターソロも気にいっていたんですが、秋山氏のボトルネック・ギターのソロが最高に良かったので、自分のギターはすべてカットしました。渡邊君のベースもクールかつ熱のこもったプレイを聴かせてくれています。

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